防水工事という工事があります。
この工事は具体的にどのようなものか分かりにくいという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそも防水工事とはどんなものか、必要な場所はどんな場所かといったことを紹介します。
また、代表的な工事内容について解説し、まとめました。
・そもそも防水工事とは？
防水工事とは、文字通り防水機能を建物に施す工事を言います。
常に外気にさらされている場所では、雨や雪など様々な水分にさらされます。
そういったものに長期間さらされ続けても内部に水が浸透しないようにするために重要な工事が防水工事です。
どのように施工するかというと、膜を作る工事、膜を貼る工事、
そして膜を組み合わせる工事の3つの方法に分けられます。
膜を作る工事は、液体を塗ることで膜を作る内容です。
塗って膜を作って、防水機能を施すので連続した膜が作れるメリットがあります。
ただし、施工技術が重要で、ムラのある塗り方では十分機能しないこともあります。
膜を貼る工事は、防水機能のあるシートを貼っていく防水工事です。
均一の厚さで防水で切るメリットがあるものの、継ぎ目の処理をキチンと行わないと段差ができてしまいます。
最後の膜を組み合わせる工事は、上記の2つを組み合わせた物です。
膜を貼ってつなぎ目を含めてさらに液状のもので塗る工事です。
これによって均一で隙間のない防水工事ができるものの、施工工程が多く工期が伸びます。
さらに技術が要求されることや高コストの防水工事です。
・防水工事が必要な場所を紹介！
防水工事が必要な場所は、先ほども紹介した通り雨などにさらされる部分全てです。
特に多いのが屋根部分や屋上です。
屋根部分は、通常の屋根材ではなく、屋上のような屋根になっている場所がそれに当たります。
この部分は、屋根材がない分、直接水にさらされるため、工事が必要になります。
同様に屋上部分も防水工事の対象です。
これら以外にはバルコニーやベランダといった部分も行われるため、一戸建てであれば、
多くの住宅で必ず一か所は施されているといえるでしょう。
またマンションなどでは開放廊下も対象になります。
寒冷地や一部の高級マンションのように建物内に廊下があるパターンを除き、
複数階あるマンションでは、外に露出した共用の廊下があります。
この廊下も防水工事が施されています。
また、外壁でもカーテンウォ―ル等のパネル類で構成される場合は
ジョイント部分は防水工事を行わなければいけません。
・代表的な防水工事4種類を紹介！
最後の基礎知識として代表的な防水工事を4種類紹介しましょう。
それは、FRP防水、ウレタン防水、塩化ビニル系シート防水、そしてアスファルト防水です。
最初にFRP防水に触れましょう。
FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称です。
これは先ほどの膜を作る防水工事の一種で、ガラス繊維などの補強材にポリエステル樹脂を塗布していきます。
ウレタン防水も膜を作る工事です。
液体状のウレタン樹脂を塗り付け固めることで防水膜を作っていきます。
塩化ビニル系シート防水は、その名前の通り、膜を貼る工事です。
塩化ビニル樹脂系のシートを貼っていき、防水機能を確保します。
アスファルト防水は、先ほどの基礎知識で紹介した膜を組み合わせて防水機能を施す工事です。
合成繊維不織布を貼ってアスファルトをしみこませていくことで強力な膜を作ります。
まとめ
防水工事には様々な種類があります。
これによって建物に防水機能を与えることで、雨や雪に強い建物が作れる工事です。
今回紹介した基礎知識をもとに建物の防水工事を基礎知識を知ることで、リフォームにも詳しくなるでしょう。