外壁塗装リフォームを依頼するとして、カギになるのは塗料の「耐用年数」です。
しかし、実際にはそれだけでは不十分。ここでは、外壁塗装業者について含めたポイントの紹介をします。
環境も影響する
外壁材を守るために外壁塗装を行います。
外壁の寿命をある程度決めるのは「素材」です。
モルタルやサイディングボードによる外壁材を使用している建物が非常に多いものの、サイディングボードでも何系のサイディングボードかによって、寿命が大きく異なります。
ですが、外壁の寿命を決めるのは素材だけではありません。ポイントは「環境」です。
例えば、外壁塗装に用いる塗料は、紫外線によって劣化します。
外壁材も同じです。そのため、紫外線が良く当たる方角の外壁と当たりにくい陰になる外壁を比べると、劣化スピードが異なります。
外壁塗装の耐用年数を縮める要因について
外壁塗装(外壁材)の耐用年数を縮めてしまう紫外線。
しかし、雨、潮風、暑さや寒さ、湿気、砂ぼこりなども外壁塗装(外壁材)の耐用年数を縮めてしまいます。
紫外線や気候のみならず、ほかには、お子さんが壁にサッカーボールを蹴って遊んだり、地震も大きな原因になります。
特に注意したいのは、潮風が当たる沿岸部、寒暖差の激しい内陸部などに建つ住宅は、こまめなメンテナンスが必要になるでしょう。
外壁塗装の頻度も、塗料の種類(グレード)によっても大きく異なります。
自然環境が過酷な地域の建物については、こまめに外壁塗装することで建物を守ることができるでしょう。
耐用年数について
一般的に外壁塗装の耐用年数は約10~20年が目安です。
ただし、外壁に使った塗料や外壁材、立地条件によって一概には言えません。
外壁塗装に使用する塗料の耐用年数については、ウレタン塗料で6年〜10年、フッ素塗料で10年〜20年、一番人気のシリコン塗料で8年〜15年ほどといわれています。
外壁塗装を長持ちさせるには、耐用年数のある程度長めの塗料を使用しましょう。
アクリルシリコン、ラジカル制御型シリコン、無機塗料などがあります。
塗装業者による塗り替え
外壁塗装は10年前後が目安と言われていますが、外壁の状態によってはそれよりも前に塗り替えが必要になる場合もあります。
先に紹介したように自然環境によるだけでなく、塗装業者の施工不良も少なからずあります。
小さなヒビがあったからといって、下地処理(補修)をしっかり行わずに外壁塗装を行うこともあります。
下地処理によって外壁塗装が剥がれたり、小さなヒビが地震などにより大きなヒビになることも。
外壁塗装業者の見極める目も必要でしょう。ポイントは以下になります。
・外壁塗装の時期を見極められる
・きちんと測量をしてくれる
・屋根など、外壁ではない部分も見てくれる
・調査に時間をかけてくれる
・分かりやすい内容に置き換えて説明してくれる
・保証が備わっている
・地域密着型である
特に、地域密着型の施工業者であれば、実際に施工した建物を見学できるケースもあります。
施工したお宅でお話しを聞くことにより、施工業者の良し悪しも判断しやすくなります。
また、万が一、施工不良だと分かった場合にも保証が備わっていれば塗り直しができたり、施工費用が返還されるので安心です。
おわりに
外壁塗装についてご紹介しました。外壁材や塗料の耐用年数にばかり意識が向きがちになりますが、大事なことは建物の立地環境です。
また、施工する業者の技術になります。そのため、実績豊富な施工業者に依頼をし、適した時期にメンテナンスを行うようにしましょう。