外壁塗装リフォームは、美観のために施工するものです。
その住まいの顔にもなるので、新しい塗料にて塗装し、新築時のような外観へと生まれ変わらせることも必要です。
しかし、塗布する塗料について「劣化」することを知れば、美観＋機能性を保つために外壁塗装が必要になることも理解できると思います。
この記事では雨漏りトラブル回避のためになる、外壁塗装リフォームについてお話しします。
外壁の初期段階の劣化について
そろそろ外壁塗装リフォームを検討しても良い、そうした劣化サインをご紹介します。
初期段階で起こる劣化が「色あせ」や「変色」です。
美観のために外壁塗装リフォームを考えるのも、このような色合いが新築時と変わってきたからでしょう。
外壁の初期劣化が始まっているサインだといえます。この色あせや変色は、築3年〜現れ始めることが多いです。
補修も必要になる外壁塗装の劣化症状
ただ単に、外壁に塗料を塗布するだけで終わらず、補修も必要になる劣化症状についても見ていきましょう。段階的にトラブルが拡大すると考えながら、見てください。
・色あせや変色
・チョーキング
・錆の発生
・カビや苔、藻の発生
・ひび割れ
・塗膜の剥がれ
外壁塗装リフォームのサインとして分かりやすいのは「チョーキング現象」です。
塗料は樹脂に顔料や接着剤を混合して構成されており、塗装された直後は高い結合力を発揮しています。
しかし、有機質で構成されている塗料は紫外線や雨などの外的要因で経年劣化し、徐々に結合力が低下します。すると、塗料に含まれる顔料が粉状になって表面に現れてきます。
外壁表面を手で触ると、塗料と同じ色の粉が付着するなら「チョーキング現象」が起きています。この状態では外壁材の保護機能までが低下しています。
また、モルタル壁は表面にひび割れが発生することがあります。
このひび割れの深さによっては雨水が浸水し、外壁下地を腐食させる恐れがあります。
この場合には、下地調整作業で「Vカット工法」となる補修も必要に。ただ単に塗料を塗布するだけで済まない作業がひとつ、ふたつ増えることになります。
外壁の傷みやすい箇所について
外壁塗装リフォームを検討する際、傷みやすい箇所を重点的に確認してみましょう。
例えば、紫外線は外壁材にも塗料にとっても大敵です。日差しを強く受けやすい西側と南側の壁面の傷み具合を確認しましょう。
また、南側よりも湿気が多く、日当たりの悪い北側も注意しましょう。カビ・コケ・藻が発生しやすい箇所です。湿気を含んでいるので劣化しやすいと考え、早めに外壁塗装リフォームを検討しましょう。
なお、見落としがちなのは「屋根」です。紫外線や雨風にさられるのは外壁だけでなく屋根も同じです。今は、屋根塗装と外壁塗装リフォームのセットプランも提案されています。
屋根は外壁より高い場所にあり、汚れや劣化具合も確認しにくい場所です。なかには、瓦が欠けていたり割れていたり、鳥の汚物により腐食していることもあります。
高所となるので、外壁塗装と合わせてリフォームすることが望ましい場所です。日が当たりやすい方角は劣化の進み具合も早いので注意しましょう。
まとめ
外的要因により汚れも目立ってくるので、美観を保つためにも外壁塗装は行って正解です。しかし、美観を気にしないのなら放置しても良いのかといえば、それは間違いです。
経年劣化により雨水が浸水してしまうと、構造体が腐食してしまいます。大切な住まいを雨漏りから守るためにも外壁塗装は必要不可欠です。サインを見逃さないようにチェックしておきましょう。
