塗装業者でもない限り、外壁塗装にどのような種類があるのか、その種類によって価格はどれくらい違うのかなんて分からないのが普通です。
大抵の場合にはこれまでと変わらず、という注文の仕方をして、オススメはどれですか?といった塗装業者に意見を求めて流されるように外壁塗装をしてしまいます。
しかし、塗装業者にオススメされた塗装方法や塗料にしたけれど、正しかったのかな?他にも種類があったのかな?と思ってしまう方もいるはずです。
そこで今回は外壁塗装の種類についてと、中古住宅でリクエストに多い「外壁を長持ちさせる塗装について」解説してみたいと思います。
外壁塗装の種類について
確かに、外壁塗装の種類はたくさんあるので、選ぶのに迷ってしまう方もいると思います。
しかし、「使用塗料」で決まるだけなので、そんなに難しく考える必要はありません。
塗装工事の流れは基本的には同じです。足場を設置してから洗浄作業を行い、塗装と乾燥を3回ほど繰り返す形で進みます。
この作業のなかで変わってくるのが唯一「塗料の種類」です。
特に最近の塗料は、色付け用途に加えて機能も様々に備えられています。
例えば、雨漏りを防ぐための防水機能付きの塗料だったり、日当たりが良すぎて室内が暑く感じたり、外壁の色あせが気になるなら太陽光を反射する遮熱機能付き塗料などがあります。
ここからは、一般的な塗料の種類についてご紹介します。
塗料の種類
シリコン
価格と機能のバランスが良く、外壁塗装といえばシリコン塗装と言われるくらい施工事例が多い塗料です。
耐用年数は7~10年、価格は約2000~4000円
フッ素
コストはシリコンより高いものの、その分耐候性が高めの塗料です。
耐用年数は12~15年、価格は約3500~6000円
光触媒
太陽光と雨水で汚れを洗い流す機能性に優れていて、コストが高めの塗料です。
耐用年数は15年、価格は約4000~5000円
無機
外壁塗装を行う回数を減らしたい方におすすめで、耐候性に優れた塗料です。
耐用年数は15年~20年、価格は約4000~6000円
このように多くの機能性付きの種類が用意されていますが、実際にはどのようにして選んだらよいのか、ピンとこないかと思います。ここからは外壁塗装を行う目的について解説していきます。
目的で選ぶ
外壁塗装をしたいというなら、何か目的があっての考え方になるはずです。
ただ塗り替えた方がいいと思ったからだというなら、塗装業者に任せても良いでしょう。
しかし、そうではなく、自分たちの家の外壁をどのような状態にしたいのかを考えた外壁塗装なら、自ずと答えが見えてきます。
多くの場合、「外壁をより長持ちさせる為」という目的と「外壁をより綺麗に保ちたい」という目的に分かれます。
ここでは塗装業者にリクエストが多い「外壁を長持ちさせる為」の塗料選びについて考えていきましょう。
外壁をより長持ちさせる
塗装工事は費用も時間もかかるので、色に飽きたからといって何度も塗り替えることは世間一般的に難しいと思います。
だからこそ、外壁を長持ちさせることに重点を置きたいという意見が多く聞かれています。
その場合には、耐候性という塗料の持ちで選びましょう。
塗料は樹脂の違いによって耐候性が違ってくるのですが、この耐候性が高いほど塗料単価も高くなります。
しかし、次に塗り替えるまでの時期が遅くなることを考えると妥当な価格です。
耐候性の低い塗料だと、ランニングコストもかかります。
なので、長持ちする耐候性の高い塗料を選んでおいた方が確実に損はしません。
さらに、機能性として耐候性の高さにプラス外壁を保護する「防水機能」付き塗料を選ぶこともポイントになります。
雨や雪による影響から長い間外壁を保護できるからです。