住宅を守るのに欠かせない屋根塗装の基礎知識


 

 

住宅を長く安全に使い続けるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

中でも特に重要なのが空から家を守る屋根塗装です。

屋根塗装は外壁塗装と並ぶ重要なメンテナンスポイントです。

過酷な自然環境から大事な家を守るには定期的に屋根塗装を行い十分な耐久性を確保する必要があります。

普段は目にしない部分だけに疎かにされることも多い屋根ですが、放置すれば取り返しのつかない事態になりかねません。

安心できる暮らしのためにもきちんと屋根塗装を行いましょう。

今回は、住宅を守るのに欠かせない屋根塗装の基礎知識を紹介します。

 


屋根塗装のタイミングは？

相場を考える上で悩むのがタイミングです。

コストを考えるとできるだけ長持ちさせたいところですが、

コーティング能力が落ちてしまえば雨漏りやそれに伴う躯体の腐食など深刻な事態を招いてしまいます。

屋根はどのくらいのサイクルで塗り直せばいいのでしょうか。

屋根塗装のおおよその目安としては8～15年が塗替えを検討するべきタイミングになります。

実際の耐用年数については使われる塗料によって異なるため

どんな塗料が使用されているのかを確認してタイミングを考慮しましょう。

一昔前まで主流だったアクリル塗料の耐用年数は5～8年程度です。

2000年以前に建てられた住宅の屋根塗装にはアクリル塗料が使われていることが多く、

10年を待たずに塗り替えるのが一般的とされていました。

現在主流となっているシリコン塗料の耐用年数は10～13年程度です。

アクリル塗料の倍程度長持ちしコストも高くないことから広く使用されています。

優れた耐久性で最近注目されているフッ素系塗料の耐用年数は15～20年程度です。

価格は高価ですが、優れた耐候性や防汚性を発揮すること、

塗り替えサイクルが長くなることを考慮すると魅力的な塗料です。

長寿命を優先する方に人気なのが無機系塗料です。

鉱物由来の無機系塗料の耐用年数は20年以上と圧倒的に長持ちします。

鉱物由来の特性で傷つきにくく環境変化にも強いので住宅をしっかり守ってくれます。

 


屋根塗装にはいくらかかる？

屋根塗装の工事は専門の塗装業者やリフォームを手がける工務店に依頼するの一般的です。

費用の相場としては建坪1坪あたり7千～2万円程度が相場となります。

40坪の家なら36万～80万円程度が目安となります。

屋根塗装の工事費用のうち5～6割は塗料の価格なので高額の塗料を選ぶほど費用も高額になります。

工事に必要な足場台や職人に支払う手間賃などはどの塗料を選んでも変わりません。

作業する屋根面積が広く職人の人数が増えるとその分費用も高額になります。

屋根塗装の費用は建坪と屋根に使われている素材がわかれば使用する塗料の量と

作業に必要な人員数を簡単に割り出せるので正確な見積もりを出すことができます。

 


屋根塗装はどの時期にやるのがいい？

屋根塗装を行う時期で重要なのが「雨」です。

屋根塗装は安全上の理由から雨の日は基本的に作業が休みになります。

ぱらつく程度なら作業することもありますが雨の日は工事できないので雨の多い時期は不向きです。

また、塗料は気温が高く空気が乾燥しているほど硬化が進むため雨が少なくて

暖かく乾燥している時期が屋根塗装のベストシーズンとなります。

具体的には春の梅雨前、4月後半から5月後半にかけてが屋根塗装向きの時期です。

10月～11月にかけても空気が乾燥しているので屋根塗装が増えます。

7月8月は塗料が乾きやすいのはいいのですが、台風のリスクに注意が必要です。

冬場は腫れている日でも気温が低く硬化が進みにくいので不向きですが工事不可能ということはありません。

 


まとめ

屋根塗装は非常に重要な工事ですが、一生に何度も依頼するものではなく

ほとんどの人は不慣れな状態で業者の言われるがままにプランや予算を決めてしまいます。

業者のオススメでも間違いはありませんが、大切な我が家を大事に思うなら基本的な知識を学び

自分自身の判断で工事内容を決めましょう。